今、遠い結びつきこそが重要だ

東日本大震災が起こったとき東京にいた。

当初原発の影響が懸念されていたため、知人のつてで九州に避難場所を確保してくれるという話が出たが、祖母が福島県に住んでいることから可能な限りあらゆる情報ソースを漁り、原子力発電所の構造的欠陥がどこにありそれによる放射能や放射性物質による健康被害のリスクがどれほどのものであるのか科学的に考察した結果、移動の必要は無いと判断したので結局断った。

 

私たちはどこにいてもその土地に潜むリスクを抱えている。

世界規模でマネークラッシュが次々に起きている今では自然災害よりも金融危機のようなシステマティックな災害の方が衝突の可能性は高いかもしれない。

ちなみに世界的な金融危機の今後の動向に対する考察はそのうち書こうと思う。

そうした突如起こるかもしれない種々のリスクを回避するには何より即座に移動を可能にする機動力、つまり土地依存度を下げることが必須なのは言うまでもないが、移動後の生活環境を考えたときに移動先に知人がいるのといないのでは状況は全く異なる。

 

幸い私はあるまとまった期間をヨーロッパ各地で過ごしていたので、そこで得た友人に頼み込めば住む場所と簡単な仕事の紹介くらいは確保できるだろう。

もちろん逆の立場となった場合には手厚くサポートしたいと考えている。

 

そうした災害リスクのようなネガティブな面だけでなく、世界にはその時代に応じてホットな都市、いわゆる中心都市と呼ばれるものがあり、例えば今ならアメリカ西海岸のように最先端の産業が栄える都市が形成するネットワークに参加するためにも移動可能な範囲を増やしておくことは重要だ。

 

人脈、仕事、言語を含む適応のための文化的な基礎の3つを有することができた土地を「拠点」と呼んでいる。

 

個人的に今最もリスクの少ない土地は南半球の特に東南アジア諸国とオセアニアだと考えている。

来年の初頭に東南アジアに拠点をつくり、同時に中心都市であるアメリカ西海岸に移動するための言語的支柱をつくるのが今後のプランである。

 

中心都市は金融業が興った19世紀以降、ジェノバ→アムステルダム→ロンドン→ボストン→ニューヨーク→サンフランシスコと移行してきた。

これは移民の流れに準じており、大局的にはヨーロッパから北アメリカ大陸への移行とみることができる。

 

とはいえ生きてきた四半世紀をアメリカ全盛時代に過ごしてきた者としてはこの変化を実感を伴ってイメージすることは難しいのだが、今後四半世紀のうちにアメリカ帝国終焉とアジアへの中心都市の移動を目の当たりにするのだろう。

 

そのとき中心都市となる場所はどこだろう。

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