予算とスケジュールは絶対法。越えるものを作ろうとしてはならない。
テーマが決まると作りたいもののイメージが沸々と湧いてくる。インスピレーションが刺激され、クリエイター魂が燃える瞬間のひとつである。
しかし、そこであなたがシャワーを浴びている間にどんなにクールなアイデアを思いついたとしても、1.予算、2.スケジュール(1と2は往々に不可分だったりするのだが)、つまりこれらをリソースと呼ぶことにするならば、リソースを越えるアイデアには絶対に手を出してはいけない。

それがフレッシュな水飛沫の中でアドレナリンを迸らせたどんなにクールに思えるアイデアでもだ。なぜならばリソースを越えた辺りから、当初のモチベーションを維持するのが困難になり始める。
クールなアイデアを実現させる過程では、うんざりするほどの地道な作業が付きものだ。その苦労を精神的にも物質的にも完成まで支えられる環境を確保し続けられるだけのリソースの余裕が必要であり、そのひとつである報酬があなたの労に見合わないと思えてしまった途端にモチベーションが瓦解し始めるだろう。
仮にあなたが十分に身銭を切れるほどの潤沢なリソースを持っていたり、あるいはVCから50万ドルの出資を受け、世界を変えるプロダクトを開発しようとしているならそれでもいい。周囲に迷惑を懸けない範囲で思う存分傑作に汗かくべきだ。
そうでないならば、そのクールなアイデアは次の機会のために温め、時がきたら実現させればいい。その頃にはとるに足らないものに思えているかもしれないし、より洗練されたものに深化しているかもしれない。
具体的にはリソースの範囲内で量より質の発想から小さくとも高いクオリティで一転突破するのが得策だ。


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