自称するのは憚られたが、現実的な理由から「あるノマドの記録」というタイトルにすることにした。

アクセスが一定数を越えたら変更しようと考えている。

せっかくなので、ジャック・アタリの『21世紀の歴史』から次の一節を引用する。

– 1945年から1965年までの20年間、電気の動力のおかげで、ニューヨークは世界最大の都市になった。…新たな消費財は、ノマド、またの名を「個人の自由」を尊重する市場経済の発展を加速させた。1947年に電池とトランジスタという画期的な技術革新が、ラジオとレコードプレーヤーの携帯型を生み出した。これは大革命であった。というのは、これらの登場により、若者たちはダンスホール以外、つまり親の目の届かないところでもダンスに興じることができるようになったからである…

21世紀の現在、携帯可能な情報機器は、新しい世代が旧世代の支配するゲームから抜け出し、自由と自立を獲得するための道具となった。

おとなしく乗っていさえすればいずれは甘い汁を吸うことができると約束されたレールから逸脱し、自分達の力で富を生み出すことを可能にした。

世の中に蔓延する不正と既得権益による壁を突破し、疲弊した社会の慣習にはノーと言う。

先人の築いてきたものには素直に敬意を示すべきだが、体制が新世代の犠牲によって保身を図ろうとする現実にもまた素直に抵抗すべきだ。

芸術は若者の手で創られる    -ジャン・コクトー

私たちは自由への誘いには乗らない。自分達の手で作り出したいと思っている。

既成のドレスでは踊れないから、パーティーには参加しない。

Don’t be made to dance ,dance for your self.


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